解体業者に解体作業を依頼する際、利用者はその業者が違法業者・悪質業者ではないかを見極める必要があります。
違法業者や悪質業者に依頼してしまうと本来かかるはずであった費用や時間を大幅にオーバーしてしまう恐れがあります。
近年は巧妙な手口でお金を騙し取ろうとしてくる会社も増えているので、注意が必要です。
では、どのような点を確認すればよいのでしょうか。
まず確認しなければいけない点は、許可を得ているかどうかです。解体工事を行うにはまず建設業許可(建設工事業、土木工事業、とび・土工工事、解体工事業の内一つ)又は解体工事業登録のどちらかを保有していなければなりません。解体工事をする上でこの許可は絶対に必要なので、まずは担当者に許可証のコピーを見せてもらったり、役所に許可情報の照会を求めたりすると安心して依頼できます。
過去の実績を確認しましょう
過去に廃棄物処理違反や建設業法違反を犯した場合、「行政処分」という処分が下されます。
この行政処分は役所が開示しているので依頼する前にまずは役所に行き、会社名を言って行政処分が下されていないかどうかを確認しましょう。
次に指名停止履歴の確認です。解体工事会社が何らかの違反行為を行った場合、公共工事の指名停止処分が下されることがあります。先ほど述べた行政処分と比較すると、こちらの指名停止履歴は軽い処分となりますが、違反情報ということに違いはないので、こちらも役所に確認するのが良いでしょう。
また、過去のニュースを調べてみるというのも確認を取る手段の一つです。
特に現代はインターネットで会社名を調べると簡単に過去に違反行為を行っているかどうかを確認することが出来るので、一度検索をかけてみるとその会社の良い情報も含めてその会社がどんな過去にどんな評価を受けているかを確認できます。
また、悪徳解体業者は暴力団との繋がりが深いと言われています。解体工事会社の内部に暴力団の関係者がいたり、暴力団との付き合いがある会社も存在しています。こちらもインターネットで検索するとすぐに分かるので、調べておくと安心です。
まとめ
解体業者の依頼先をどの会社に頼むかは利用者さんが決めることです。インターネットを活用して事前に知識を蓄えたり、役所に行って情報を集めたりすると違法業者や悪徳業者に依頼してしまうといったリスクが軽減されるので、依頼する前の下調べは慎重に行いましょう。